2015.01.15
きつねの嫁入り、アフタトーク
新年についてお祝いの言葉を書く、というタイミングでももはやなくなってしまった今日はもう一月も半ばなんですけれども、みなさまいかがお過ごしでしょうか。めっさ最高むさむさやる気、って感じじゃなくても、どうかまあまあな毎日をお過ごしでいらっしゃいますように。
年々、お正月気分というのがほとんど消滅に近づいていっているあんばいですが、でもお雑煮だけはつくって食べました。あの、うすっぺらい、しゃぶっとしたらあんがい美味しいのではないかと思うお餅、いつもちょっとだけ気になるんだけれども、思うだけでさっと去り、そして例年どおりお餅は食べないお正月でした。
近況は、夏の終わりからやっていた『たけくらべ』の現代語訳のゲラに年末も年始もずっとかかりきりで、おととい、わたしのやるべきすべての作業がやっと終わって脱力しながらも、お、終わった……ってな感じでやっぱりほっとしております。刊行は2月の半ばあたりで、それに合わせてイベントも開催される予定であります。「たけくらべ」についてお話できるのかと思うといまから本当にうれしいな。イベントの詳細が決定しましたらすぐにお知らせいたしますので、どうぞよろしくお願いします。
2014年、とくに春は、国内&国外と、いろいろあちこち行ったり来たり、出かける仕事が二週間以上もつづいて出不精なわたしにとっては記憶に残るかたまりでした。
マームとジプシー&川上未映子「まえのひ」全国ツアーもそのころで、拙著『先端で、さすわさされるわ そらええわ』と『水瓶』の大部分をすべて暗記して臨んだ青柳いづみさんのひとり芝居は、すべてが忘れられないものとしてあって、今でも喉がうっと鳴ります。ツアーをするきっかけになった最初は、2013年の秋の、原宿のVACANTでの公演「マームとジプシー&青土社&川上未映子 初秋のサプライズ」で、こちらも忘れがたい出来事だった、なー。今年もマーム、いっぱい観たいものですぜ(リンクから、舞台写真や、パンフレットに寄せた文章などなどご覧いただけます)!!
それで、昨年は野田秀樹作「小指の思い出」の記憶も新しい、マームとジプシーの1年ぶりのオリジナル公演「カタチノチガウ」が、東京ではおなじくVACANTで開催されるのだけれど、こちらはもうチケットが売り切れておりまして、追加公演が横浜であります。
それで、最後の日、2月13日に、アフタートークにお誘いいただきまして、主宰の藤田貴大さんと色々な話をすることになりました。16時の回の終わりです。
ほかの日のアフタートークには、穂村弘さん、名久井直子さんも登壇されます。場所とか、時間とか、公演の内容や、マームとジプシーについてはこちらのサイトでご覧くださいませ。去年、藤田貴大さんと対談したものは、こちらからお読みいただけます。ぜひ、お越しくださいませ!
新年の抱負としましては、長編を書きあげたい気持ちだけがぐらぐらぐつぐつあるのだけれど、しかし今年は短編&中編も押し迫っておりまして、まだ何がどうなるのかわからない状態で、とにかく毎日時間を確保して書くしかないような、去年一昨年とあんまり変わらない一年になりそうです。
初春にはエッセイ『魔法飛行』が中央公論新社から文庫版として刊行される予定で、また色々なお知らせができると思います。よろしくお願いします。今わたしは大阪におりまして、ものすごい晴れてるのにすっごい雨が降っててきらきらしていて、これはきつねの嫁入りだったですね。