2015.10.07
『MONKEY』にて、村上春樹さんにインタビューしましたよ
すっかり秋の涼しさで、厚めの靴下をはいたときのこの安堵!手首足首、いわゆる首のつくところ、冷やさないように秋の深さを迎えたい、今日このごろなのだった。
そして、もうすぐ発売になります柴田元幸責任編集『MONKEY』で、村上春樹さんにインタビューいたしました。わーい!
村上春樹さんの『職業としての小説家』刊行を記念したロングインタビュー。題して『優れたパーカッショニストは、一番大事な音を叩かない』です。新作にまつわる話はもちろん、村上読者にはおなじみの「壁抜け」についてや、比喩とイマジネーションはどこからやってくるのか、はたまた創作とジェンダーについて、小説家と政治の関係はどうあるべきか、そして、個人的にぜひとも強調しておきたい村上さんの美質について……などなどあれやこれや色んなお話を伺いました。
いやー、仕事上取材されたりインタビューされる機会はあってもインタビューするのって初めてで(そしておそらく今回が最後)、これまた独特の面白さがありますね! 長時間にわたるインタビューだったけれど、でもあっというまでとても楽しいひとときでした。ぜひお手にとってご覧くださいませな。そんな『MONKEY』の特集は『古典復活』。こちらも村上さんが登場されて、柴田先生とともにめくるめく英米文学の素敵&現状&来し方行く末についてたっぷりお話されています。おふたりの復活してほしい本のリスト&なによりおふたりの新訳もすこぶる贅沢、さらにはなんといっても表紙も素敵で、ああもう読みどころしかない『MONKEY』、『古典復活』号でございます。ぜひみなさま、お読みくださいませな。どうぞよろしくお願いします。
※『みみずくは黄昏に飛びたつ──川上未映子 訊く、村上春樹 語る──』につきましては、こちらの記事をご覧ください。
そして、「新潮」11月号には新潮新人賞作品が発表&掲載されておりまして、長い議論&選考を経て、受賞作が決定いたしました。『恐竜たちは夏に祈る』高橋有機子さん、おめでとうございます! そして選評を寄せています。こちらもどうぞよろしくお願いします。
いまは今月中頃に刊行される小説『あこがれ』の準備やそのほかの仕事でなにがなんだかという毎日ですが、日々は毎日あたりまえの顔をしてつづいているのでいつになってもやることばかり、でも誰だってきっとそうだよね。今月はサイン会も予定しておりまして、名久井直子さんによる装丁も素敵で、『あこがれ』にまつわるお知らせは追って。スペインの写真&記録も追って。山梨文学館での楽しかったあれこれも追って。けれども追って追ってとしているうちに月末のシンガポール出張に気がつけば行って帰っておなじようにパソコンに向かっているような気がしていて、こうなるとあいかわらず人間っていつを生きてることになるのかしらんまったくもって不思議ですわね、あらあらかしこ!