2016.03.25
春の登場、「おめかしの引力」と「安心毛布」
すっかり春なのに少しさむい春の真んなかに、しゃがんでいるあの子の名前は何度きいても忘れてしまう、匂い編む、きみ沈む、そうしてるまにやってくる熱それは手紙それは挨拶それはお別れ、春のひとふれ、みなさまいかがお過ごしですか。
さて、朝日新聞で6年間、連載しておりましたファッションについてのコラム『おめかしの引力』が単行本になって刊行されました、わーい。見てくださいませや、この装幀……吉田ユニさんが作ってくださったこの色、この引力、このムード……裏もとっても素敵なイメージで、ぜひお手にとってごらんくださいませな。
連載『おめかしの引力』では毎回、おめかしにまつわるあれこれについて書いてきたのですが、そのなかで言及したものの写真……フリルとかパフとか靴とかコルセットとか、70年代ファッションが流行った20歳前後めっさがんばってたけど完全に空まわってる当時の写真とか、20年着てる寝間着とか……そういうの載せたらにぎやかでええんとちやうの、ということで、写真に解説もついたりなんかして、たっぷり8ページにわたって載っております。どうぞ、よろしくお願いします!
そしてそして、エッセイ『安心毛布』が文庫化されて再登場!シリーズ完結編がついに文庫になって、これで本当の完結的な。読みかえしてみて時が見えたわ……装幀は、単行本&文庫本、計6冊すべてを担当してくださった、浜田武士さんです。見てくださいませや……このバランス、このクールさ、目次に喚起されるものってありますよね。懐かしいし、またいつかもどりたい場所みたいでもあって、ゆれることです。手のひらサイズの安心毛布、どうぞよろしくお願いします、これであなたも安心毛布ァー。
目にたまるもの覚えて朝、指先ぐるぐるまわしたら春、からまって